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コーヒーで薬を飲むのはNG?注意したい飲み合わせを解説
食後に飲むべき薬や出かけた先で飲む鎮痛剤など、本来水や白湯で飲むのが良いとわかっていても、つい面倒でコーヒーで飲んでしまうことありませんか?
実は薬の中にはコーヒーと相性が悪いものもあり、効果に影響を与えてしまうこともあるんです。
この記事ではコーヒーと薬の飲み合わせについて解説します。
当てはまっている薬がないかチェックしてみてくださいね。
目次
コーヒーで薬を飲んではダメな理由は?
「コーヒーで薬を飲むのはNG」と言われる理由は、コーヒーに含まれる成分にあります。
コーヒーと言えば、タンニンやカフェインを豊富に含んでいることで知られる飲み物です。
このタンニンやカフェインが原因となり、薬の成分の吸収を妨げたり、反対に反応を強めてしまったりする可能性があると言われているんです。
ただしコーヒーと薬の反応については、それぞれの薬に含まれる成分によって異なるもの。
もちろん、一緒に飲んでも問題がない薬も多く存在しています。
コーヒーと薬の相性は、一概に「悪い」と言い切れるものではありません。
実際には、大きな問題が発生しないケースがほとんどです。
コーヒーと飲み合わせの悪い薬
服薬中でも安心してコーヒーを楽しむため、コーヒーと相性の悪い薬について、あらかじめ知っておきましょう。
気管支喘息の薬
気管支喘息の薬には、気管支を広げ空気の通り道を確保するため、キサンチン誘導体という成分が含まれています。
キサンチン誘導体はカフェインとよく似た性質で、同時に摂取することで、不眠や頻尿などキサンチン誘導体の副作用が強く出てしまう可能性があると言われています。
カフェイン入りの総合感冒薬
総合感冒薬、つまり市販の風邪薬の中にはカフェインを含むものがあります。
コーヒーと一緒に摂取すると、カフェインの過剰摂取につながる恐れがあります。
ニコチンガム
禁煙に使われるニコチンガムですが、コーヒーを始めとする酸性飲料と一緒に摂取すると、ニコチンの吸収量が低下するという特徴があります。
ニコチンガムの目的は、タバコ以外からニコチンを摂取して、タバコへの依存度を下げることです。
ニコチンの吸収量が低下すれば、どれだけ噛んでも満足感が得られず、禁煙に失敗するリスクがあります。
その他カフェイン入りの薬
ここで挙げた以外にも、注意が必要な薬は決して少なくありません。
特にカフェインについては、知らないうちに配合されているケースも多いものです。
過剰摂取にならないよう注意してください。
コーヒー以外の飲み物も薬を飲む時は要注意
「コーヒーと薬は相性が悪い」と言われる理由は、コーヒーに含まれる成分にあります。
とはいえ、先ほど挙げたタンニンやカフェインは、コーヒーだけに含まれるわけではありません。
たとえば玉露や紅茶にも、多くのカフェインが含まれています。
また牛乳や青汁、グレープフルーツジュースなども、薬との相性によっては避けた方が良いケースもあります。
自身が服用する薬の特徴を、しっかりと頭に入れた上で判断することが大切です。
コーヒーを飲んだ後薬を飲むまで時間は空けるべき?
コーヒーで直接薬を飲まなくても、「コーヒーを飲んだ直後に薬を飲んだ場合、同じことなのでは?」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし仮に相性の悪い薬をコーヒーで飲んだからといって、劇的な反応が起きるわけではありませんので、安心してください。
一般的な量(1~2杯)のコーヒーであれば、それほど神経質になる必要はないでしょう。
どうしても心配な場合は、コーヒーを飲んだあと、30分ほど時間をおくのがおすすめです。
コーヒーと薬のまとめ
今回は、コーヒーと薬について解説しました。
多種多様な薬の中には、コーヒーと相性の悪い薬があるのも事実です。
たとえコーヒーで飲んだとしても、ほとんどの場合で大きな問題は発生しませんが、基本的に薬は水か白湯で飲むことにしておけば安心です。
また注意が必要な飲み物は、コーヒーだけではありません。
神経質になり過ぎる必要はありませんが、選べる状況であればできるだけ注意してみると良いかもしれません。